宝もの

休み時間に子どもたちと雑談している時に、「ねぇ、君たちの宝ものはなに?」と質問することがあります。
子どもたちは「え~!なんだろ~?」と笑顔を浮かべながら、いろんなことを話してくれます。

普通の大人ではちょっと想像できないようなおもしろい答えがたくさん返ってきます。
それは「物」でないこともあります。

「家族全員で旅行して、山に登ったり、キャンプ場に泊まったりした時のこと」という「記憶」だったり、
「お兄ちゃん」とか「お母さん」とかいう「大切な人」だったりすることもあります。

大人にもぜひ聞いてみたいですね。
「あなたの宝ものはなんですか?」

私の宝ものはなんでしょう?
・・・それは、子どもたちからもらった手紙です。

20年ぐらい前の話ですが、私がバスケを好きだということを知っている子が、私の誕生日にバスケをしているヒーローの絵をハガキに描いて送って来てくれました。
動きが連続するパラパラ漫画みたいに、何枚も。

その時、どういう気持ちでこの絵を描いてくれたのかな?
何枚か失敗しちゃったハガキがあったんじゃないかな?
ねぇ、この絵のこと、覚えてる?

その子にはもう会えないかも知れない。
でもこの絵を見ると、一緒に過ごした楽しかった日々のことが、昨日のことのように思い出されます。

これが私の一生の宝ものです。

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