「東大大学院研究日記」(7)今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口博士の研究解説!

久しぶりの東大日記です。

今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口博士の研究を簡単に説明します。

坂口博士の研究は一言で言うと「制御性T細胞」の発見と、その免疫抑制機構の解明です。

一つずつ簡単に説明しましょう。私たちの体を細菌やウイルス、がん細胞などの異物から守ってくれる仕組みを免疫と言います。

しかしこの免疫も万能ではないのです。時々、免疫がコントロールできなくなって私たちの健康な体を攻撃したり(自己免疫疾患: 例 間接リウマチ)、逆にがん細胞を攻撃してくれないことがあります。つまり、免疫のコントロール(制御)がうまくできなくて病気になったり悪化したりしてしまうんですね。

今回のノーベル賞の研究では、この免疫にブレーキ(制御)をかける細胞を見つけて、仕組みを明らかにしたということです!この細胞が「制御性T細胞」ということです。

これから、この研究がさらに応用されてたくさんの病気を治せるようになると良いですね!

上部へスクロール